気をつけていると背筋は伸びているけれど、集中したりしているとき、リラックスしているとき、くつろいでいるとき、ついつい背中が丸まっていることはありませんか?

重力に負けてこうした姿勢をとっていると、長い年月続けていくうちに骨や関節などに負担がかかり、体自体を痛めてしまうことに繋がってしまいます。

「猫背」になっている時、気が抜けていたりすると、一気に「背筋を伸ばしてシャンッ」と出来ないことも。
そんな時、あっという間に猫背を解消してくれるポイントを、今日はお伝えします。

「背中を伸ばして~」

といわれて、一番最初に思い浮かべるのは、おそらく

「背骨」

ではないでしょうか。

 

確かに、「背骨を一骨一骨引き伸ばすようにして背筋を整えることは有効です。
ただし、椎骨一骨一骨についているインナーマッスルを瞬時に働かせることは、よほどのトレーニングを積んでいないと結構難しいもの。

なぜなら、「背中を真っ直ぐ」にしているつもりでも、側わん症の方や肩甲骨にトラブルを抱えている方にとっては、
前から見たときに背骨がCの字やSの字に曲がってしまっているからです。

大切なのは、

いかに左右対称にさせるか

そのためには、左右を均等に使う必要が出てきます。
それではどこを意識すればよいのか?

 

それは

脇の下

 

わっかりやすい例でご紹介しましょう。
酔っ払い様が酔いつぶれて寝てしまったとき、後ろから脇の下を抱えて立たせるシーンを思い描いてみてください。

即座に背筋が伸びましたよね?
このとき、骨盤はその重みでだら~ん、と下に垂れ下がっており、

もし、脇の下に物干し竿などが入っていてこの棒が床に対して平行まで持ってこれる大柄でマッチョな方が支えてくださっていたとしたら、体側は左右均等になることが分かるはずです。

 

これで側わんも肩甲骨のゆがみも解消できる!
(あくまで、「体側」だけの話です。その上の「首」や「頭」のアライメントはこの際問題にはしていません。)

では、この物干し竿を床に対して平行になるまで持ち上げてくださる、親切で大柄なマッチョの方がいらっしゃらない場合はどうすれば良いのか。

もう、自力でやるしかありません。そもそも自分の「意識」だけでできる代物です。

 

また、「背骨」だけに注目した場合に比べ、「脇の下」2点に注目しているため、持続時間が長くなりやすいことも特徴です。

背骨を長く整えても、結構すぐに「だらっ」となってしまいがちですが、酔っ払い様の例で分かるように、脇の下2点で支えたほうが、安定し、効果は持続しやすいといえるでしょう。

 

一瞬で猫背を改善させ、できるだけ持続するためのポイント

脇の下の真ん中の一点を集中してみます。

  • まず左の脇の下の真ん中一点がどこか、意識して感じてみましょう。
  • そして右の脇の下の真ん中の一点を意識します。

この2点にボルトが入っていることをイメージして、高さを揃えてみましょう。

「だらっ」としている時、この高さが同じになっていることは稀です。結構どちらかに傾いていることが多いはず。

それは人によってやりやすいほうがあるため、まずは、「自分はこちら側に傾きやすいんだ」と意識することが大切になってきます。

脇の下のボルトを高く高く上に引き上げることで、両体側が伸び、それに伴って腹筋が薄~く平らになってきます。
いい感じで腹筋が使えてくるのです。

 

このとき間違えていけないのは、引き上げるのはあくまでも

脇の下

であること。間違っても

「肩」

を引き上げてはいけません。

 

更に、この「脇の下のボルト」を、骨盤の真上にすることが大切です。
反り腰の方の場合、骨盤のボルトよりも前に脇の下のボルトが来てしまうことが多いため、必ず、

骨盤の真上

になるように調節していきましょう。

 

脇の下のボルトを整えたら、今度は

にも注目します。

「首」といっても、注目すべきはその根元を整えることが肝心。

脇の下のボルトは上に引き上げたまま、肩と首のキワは下に引き下げておきます。
このとき、肩と首の際も意識しておきましょう。

  • まず、左の肩と首のきわの一点を集中して意識します。
  • 次に、右の肩と首のきわの一点を集中してみましょう。

 

その二点にボルトが通っていることをイメージして、それが床に対して平行、脇の下のボルトに対しても平行であるように整えます。

また、可能であれば、できるだけ脇の下のボルトの真上になるように整えていきましょう。

 

文字で読むだけでは結構簡単にできるような気がしますが、人間の体は、今まで生きてきた形がしみこんでいるため、じぶんで「平行」にしているつもりでも、結構右が上がっていたり、左が上がっていたりすることがあります。

鏡やシャメなどで確認すると分かりやすいかもしれません。

客観的に自分を見たとき、「あ、だから自分は右肩がこりやすいのか」などと、分かることも結構あります。
*注:一般的には、右肩が上がっている場合、右の肩がこりやすい、といわれています。

 

よく言われることに、
「頭を誰かに引っ張られるように」
ということを耳にします。

が。

頭を引っ張られていたとしても、体側の長さを揃えていないと、左右差は改善されません。ねじれも解消されません。

骨盤の真横の一番上から脇の下の真ん中の一点までの長さを揃える必要があるわけです。
側わんや肩甲骨のゆがみなどがある方などにとって、脇の下の真ん中一点の高さ、そして向きを揃えることは、はじめはなかなか感じることが難しいかもしれません。

この場合は、鏡などを利用して、「自分の真っ直ぐ感」を養っていく必要があります。

 

 

今日のポイント

  • 脇の下のボルトを引き上げる。
  • 首の根元のボルトを引き下げる。
  • この2本のボルトの向きと高さを整える。
  • この2本のボルトを骨盤の真上になるように調整する。

→体側が均等に伸びることで、左右差が是正され、ねじれやゆがみにダイレクトにアプローチできる!!

 

人生において、だらっとしたときももちろん必要なこともあります。

「一瞬で整えられる技」を習得することができることで、どんな状況、環境、メンタルでも、あらゆることに対応できることでしょう。

日々暮らしやすいからだと心を作っていくために。

お読みくださり、ありがとうございました。