ヨガをしていると、思わず自分のできる範囲を超えて行ってしまうことがあります。特にダメージを受けやすいのが腰。アッパードッグや弓、ブリッジや魚そしてラクダといった後屈系のポーズ。
腹筋と背筋、そしてお尻の筋肉を最大限に駆使して腰を守らなければ、かなり負担のかかる部位です。ヨガを行っているときにここを痛めてしまうと、日常生活にも支障が出てきます。ひどい時には靴下を履くことさえ困難な状態に。今日は、腰を痛めてしまったとき、あるいは痛めないための日常生活でのポイントをお伝えします。
腰を痛めないために意識すべきポイント。
1、立ちましょう。
正しくたつことからはじめましょう。ねじれやゆがみができるだけないような立ち方をすることで、その後の意識の向け方が変わります。更に、正しく立つことで、より効率よく効果が期待できます。
詳しくは
- シールシャーサナマスターへの道 ~その② 基本のアライメントの確認~ 1、立つをご参照ください。
2、尾てい骨を意識します。
尾てい骨の先っぽから針が出ていて、それが長く伸び、真っ直ぐに床にぷすっと刺さっているようにイメージしてみましょう。骨盤が前傾気味の方はこの先っぽが後ろをむいてしまいがちになり、反対に骨盤が後傾の方は前を向いてしまう傾向にあります。
今、ご自分の尾てい骨の先っぽがどこを向いているのか、意識して調整することで、腰の痛みにダイレクトに関わっています。
3、骨盤周りの筋肉を働かせる。
腹筋、腸腰筋(脊椎や骨盤から太股の骨をつないでいる筋肉群で「太ももを前に上げる」働きを持っている。)お尻の筋肉をきちっと使いましょう。引き続き尾てい骨は真っ直ぐ下に向けたまま、体の前側にある腹筋、腸腰筋は思いっきり伸ばし、後ろ側にあるお尻の筋肉はきゅーーっと引き締める動作が必要です。最大限に使っていきましょう。
腰を守るためにはあらゆる筋肉の力が必要です。そのすべてに同時に意識を向けるのはとてもタイヘン。この、「尾てい骨を真っ直ぐ下に向ける」ことをきちんと行うことで、これらの筋肉を一気に動員することが出来る。試してみてください。
実は、この「尾てい骨の向き」を整えるだけで、1㎜も痩せなくとも、ぽっこりお腹をしゅっと締めることができるのです。
腰は体の要(かなめ)。これから先も健やかであるために。
ありがとうございました。



