ロープや姿勢矯正サポーター、補正下着など、姿勢矯正のアイテムを使うとき、その「道具」の機能に頼るだけではかえって体を痛めてしまうことも。

できるだけ「自力で整える」ことを意識して着用しましょう。

 

★アイテムを使うときの注意点。

☆きつめに縛って、できるだけ「ロープなどのアイテムを感じないように」する。

!チェックポイント

1、肩甲骨

左右ともにロープに当たらないように腕や肩の角度などをかえてみましょう。

 

2、脇の下

腕を前に出すときなど、何の気なしに伸ばすと、上半身がロープに「ぐっ」と締められる場合があります。まるで、「車で急ブレーキ踏んだとき、シートベルトにぐっと押さえつけられた」様な状態に似ています。

腕を前に出すときも、上半身をロープに食い込ませないように、ロープの感覚を維持したまま腕を伸ばすことが大切。

 

3、肩と首の間

両肩ともに「下げすぎて」しまうと、かえってロープが食い込んでしまいます。左右同じくらいの高さにしながら、「肩先を真横に引き伸ばす」ようにすると、ロープが食い込むのを防げるはずです。

また、右の肩が食い込む場合、右の肩が上がっているサイン。両方とも、肩はロープを食い込ませないように、「肩先を真横に広げる」。

このとき間違っていけないのは、単に「肩を下げる」事をしてはいけません。肩の正しいアライメントは、「首と肩のきわの高さと肩先の高さが同じ」位置であること。

「下げるだけ」だと肩甲骨がロープに食い込んだりしてしまいます。肩甲骨にロープができるだけ触れないようにしながら肩を「真横に広げる」ようにしてみましょう。

真横に広げることによって、肩甲骨も肩の上の部分もロープに食い込ませないようにすることができます。

一般的に、「肩を下げる」と、よく言われますが、肩周りの筋肉を使わずに、肩の重さを「だらんっ」とぶら下げてしまうようにすると、肩や腕の重さが負荷となって、「肩こり」の原因になってしまいます。

肩周りの筋肉を使って、「首と肩のきわの高さと肩先の高さが同じ」位置に、かつ、肩先の真上に耳たぶが来るように調整しましょう。

このまま、ピラティスのワークアウトなどをしてみると、「すぐに肩が前に出て」しまいそうになることが分かるかもしれません。
ロープなどのアイテムは常に「立った時」と同じような状態をキープしておきましょう。

 

 

★アライメントを整えよう。

☆骨盤を立てる。

反り腰や丸まった腰にならないように、骨盤は必ず立てておきましょう。ピラティスでいう「ニュートラルポジション」を維持します。

このポジションは、はじめのうち、取ることが難しいものですが、腰を守る上でとても大切な姿勢。専門の先生の指導の下、調えていく必要があります。

ご自分で調節する場合は、壁を利用すると、わかりやすいかもしれません。

 

☆ニュートラルポジションのとり方。

ニュートラルポジションをとる前に、まずはインプリントポジションを取ります。

  1. 壁から少し離れたところに立ちましょう。5~10センチくらいのところで。やってみて、やりにくさを感じたら、やりやすい位置に変えます。
  2. 尾てい骨の先っぽと頭頂部を前の壁のほうに向けましょう。
  3. そのまま、PSISをかべにつけましょう。この、PSISが分かりにくい場合は、「ウエストよりも少し下」の部分を壁に押し当てます。
    *PSIS:上後腸骨棘、背中側のウエストよりも少し下にある二つのぐりぐりした骨
  4. PSISはそのままで、ウエストの後ろ側を壁に
  5. そのまま、椎骨一骨一骨を壁にくっつけていきましょう。PSISから項頭骨まで、上半身をがっちりと壁に押し当てます。
  6. PSISから頚椎までは蟻の子一匹入らないくらいに、ぴったりと壁にくっつけておきましょう。

以上が、「インプリント・ポジション」と言われているもの。ピラティスの流派によっては、「Cカール」とも言われています。

 

余談ですが、「ペルヴィス(骨盤)は『ムーヴメント(動き続けているもの)』なので、『インプリント』だとか『ニュートラル』だとかはウチの流派ではいいません!」と言うピラティスもあり、流派によって様々です。

また、腰を守るため、あらゆるワークアウトは必ず「インプリントで行うこと」を推奨している、整形外科医の提唱するピラティスの流派もあります。

 

では、この、きっちりと「インプリント・ポジション」ができたところから、「ニュートラル・ポジション」を作っていきましょう。

 

インプリントではまだ尾てい骨の先っぽが前のほうを向いている状態なので、この「先っぽ」を真下に向けてゆきます。そうすると、自然にウエストの後ろ側が壁から離れていきます。

ウエストの後ろ側以外は壁から離さないようにしましょう。特に、肋骨の後ろ側が離れてしまうと、ウエストよりも上の腹筋をうまく使えていません。肋骨の後ろ側は気合を入れて壁に押し付けましょう。

ウエストの後ろ側は、手のひら一枚分がギリギリ入るかはいらないか、位のスペースになるようにしましょう。

 

 

☆首のアライメントをととのえる。

  • あごを引いて首の後ろ側を伸ばします
  • そのまま後頭骨を壁にくっつけましょう。
    *後頭骨:頭の後ろ側の真ん中よりも下にある骨。
  • 後頭骨をつけたまま、首の後ろ側の皮膚を伸ばしながらあごを上げましょう。

 

 

☆首、腰を守る

4つのボルトを意識しましょう。どこか一部分で頑張る(=負荷をかける)のではなく、尾てい骨から頭頂部まで、均等に伸ばすことが大切です。

*4つのボルト:

  1. 骨盤の一番出っ張った部分、
  2. ウエストの一番くぼんでいる部分
  3. の先
  4. の穴
    の4箇所にそれぞれボルトが通っていることをイメージして、
    1、の骨盤のボルトはへ。
    2、のウエストボルトは骨盤から引き抜くように上へ。
    3、の肩のボルトは真横に長く伸ばしながら肋骨を前に押し出さないように下へ
    4、の耳のボルトは胴体から引き抜くように上へ

と、それぞれ働かせます。

 

 

☆立っているときのアライメントを覚えよう。

まず、立っているときのアライメントをしっかりと頭と体に覚えこませておきましょう。そして様々な動作をしたときに、ロープを感じたら、その部分に余計な力がかかっている証拠。そこは自分の弱点です。

この、「ロープなどのアイテムを使う」ことは、自分が普段とっている姿勢の弱点を見つけるための優れたツールとなります。

 

 

☆腕を動かしてみよう。

姿勢矯正のアイテムを食い込ませないように、(感じないように)腕を前に伸ばして見ましょう。こうした動作のとき、「『肩』で前にいく力」を借りられない分、いつもよりも腕が短くなったような気がするかもしれません。

体幹という土台をしっかりと安定させることで筋肉の強化に繋がります。

 

「正しい」姿勢を維持するためには、「その一部分」だけを正しく使うだけでは、他の部位に負担がかかり、しわ寄せがきてしまいます。

「正しく」使うことができれば、これらのグッズはとても素晴らしい働きをしてくれます。

 

☆道具にはできるだけ頼らない。

ロープが緩んだり、サポーターが伸びてしまったりしてしまうのは、その「道具」に頼ってしまっている状態、と言えます。これは、「今、自分がとっている姿勢を教えてくれているもの」として捉えることで、体が整ってきます。

例えば「右の肩甲骨の肩がロープに当たるな、と思ったら、腕と肩の角度を変えてみましょう。

 

「正しい、美しい、格好良い」姿勢にするためにつけたサポーターが、逆に「体に負担のかかる」サポーターになってしまっては本来の趣旨からは大きくずれてしまいます。

こうしたグッズをつけているときこそ、「物」に頼らずに、「自力で姿勢を整える」意識が大切です。最初からいきなり長時間、ずっと着け続けることは結構きついので、無理のない程度にとどめておきましょう。

 

文字や絵などを書くとき、パソコン作業をするとき、ソーイングや家事をするときなどにも、ちょこちょこと取り入れられるほど簡単。

ちなみに私は帯締めを使っています。私のレッスンを受けている方は、いつもレッスンで使っているロープやベルトで大丈夫。ご自分の体に合わせて、長さを調節してみましょう。

帯締めやベルトなどを使用した場合、もし短いようなら、2本をつなげて倍の長さで使ってみましょう。

 

無理せず、徐々に慣らして見てください。均整の取れた「健康美」に磨きをかけて。

ありがとうございました。

 

 

 

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