10代の頃や、出産前の頃ならあまり気にならなかった体の不調。「膝痛」「腰痛」「股関節痛」など、出産や加齢、生活習慣、不良姿勢の持続などにより、だんだん顕著になったりすることも。
痛みの原因は「日常生活でのちょっとしたクセ」だったり、「妊娠・出産に伴う体型の変化」や「気づかないうちの不良姿勢」、あるいは「事故やけが」などのこともあります。
「事故」などの不可抗力が原因のものでなく、「自分で引き起こしたもの」である場合は、痛みを改善させることが可能です。
その際、一番のポイントは、「意識」。ここからすべては始まるといっても過言ではないでしょう。
「意識を向ければ90%成功」とも言われています。
「ずっと意識を向けること」が最大のポイント。
ではどう意識を向けるのか。
まずは自分を把握することが必要です。
その際、「骨盤の回旋」が大きな目安となってくれることがあります。(骨盤の回旋があまり見られない方もいらっしゃいます。)仮に、「真っ直ぐ」立ったとき、「自分は真っ直ぐ立っている」と思っていても、実は右の骨盤が前に出た姿勢だったとします。
このとき、おへそは左を向いている。なので、この場合、「骨盤の左回旋」となります。
骨盤が左回旋していた場合、右の膝、足首、股関節、そして腰に痛みを感じやすい姿勢、と一般的には言われています。
しかし。
ここでもう一つの情報があったとします。
それが、「弛緩姿勢」。
「スウェイ・バック」と呼ばれ、骨盤が上半身よりも前に来ている姿勢です。この場合、体幹は左側に側屈しているため、左の腰の後ろ側に負担がかかってきます。
更に、椎骨は「側屈」する際、「回旋を伴いやすい」と言う性質があります。そのため、「右肩が前、左肩が後ろ」の姿勢になりやすい。
つまり、「腰の重心は右」、「肋骨上部の重心は左」の姿勢となり、その不均衡を正すため、首は右側に「側屈・回旋」しやすい状態となるのです。
首が右に傾いたことにより、右側の肩・首が非常にコリやすい。
単に骨盤が回旋するだけで、様々な症状を引き起こしやすい状態になってしまうのです。
ではどのように調整すればいいのか?
まずは現状の把握が必要です。
この「現状の把握」。「自分で把握するのは難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、簡単に分かる方法があります。
それが「立ち方修正エクササイズ」。
壁にぴったりとくっついて行うことで、自分の体が今どうなっているのか、が分かってきます。
詳しい行い方は次回に。
☆今日のポイント
- 「事故」などの外的な原因でない限り、「自力」で痛みを柔らげることは可能である。
- 痛み改善のためには、姿勢を整えることが重要。
- 姿勢を整えるために最も大切なことは、「意識」である。
- 姿勢を整えるためには、現状の把握が必要。
- 骨盤の回旋はあらゆる症状を引き起こす。
次回は、把握するためのポイント、そして修正エクササイズについて、お伝えします。
お読みくださり、ありがとうございました。



