ヨガティーチャーにとっての資質は、「気力」「体力」「コミュニケーション能力」など、様々なものが必要です。これらをもともと持ち合わせた、天性の才能に恵まれた方は、優れた指導者の素質を持ち合わせているといえるかと思います。ではこれらがなければなれないのか、というと、そうではないと、私は思います。

確かに、これらのことはとても大切なので、日々努力でカバーするしかありません。そして、これらをカバーし、更に指導者としての「かしこさ」を磨くことが大切なのではないかと思われます。甚だおこがましいとは思いますが、ヨガティーチャーにとっての「かしこさ」について私なりのの見解をお伝えします。

 

指導者として研ぎ澄ましたい11の力

1、覚える力

ヨガを教えるようになって、宝物が増えました。その一つがお写真。最初のレッスンにいらした方にご了承を得て、チェキに撮らせていただいています。どなたも輝くばかりの笑顔で、拝見しているこちらまで自然に笑顔になれます。

この、「お写真を撮らせていただいている」のは、ひとえに「お名前を覚える」ため。たった1度でもいらしてくださった方が1年後にレッスンを受けてくださっても、お顔、お名前、そしてその方のウィークポイントや得意なところ、レッスンでのご様子など、瞬時に思い出すため。邪道かもしれませんが、私には必要なツール。

以前、ヨガフェスタである有名な先生のレッスンを受け、そのおよそ10ヵ月後にその先生のスタジオを訪ねて、レッスンに参加した折、「お久しぶりです。」と、声をかけてくださり、衝撃を受けました。

あれだけの膨大な受講者のうちのたった一人でしかなく、しかも1度お会いしただけの私を、10ヶ月もたった後で、「覚えてますよ~」と明るく仰ってくださった笑顔は、一生忘れられないことでしょう。その先生のレッスンが素晴らしかったことはいうまでもありませんが、「覚えていてくださった」衝撃が、その先生の偉大さを更に引き上げたことは言うまでもありません。

名著、『人を動かす』(朗読動画にリンクします。かなりおススメ。概要だけを知りたい方は、こちら)にも、「名前を覚える」大切さが書かれていましたが、身をもって実感です。

 

2、理解する力

TT(ティーチャーズトレーニング)やWS(ワークショップ)、レッスンなどで、100%理解することはとても難しいのではないかと感じています。講師の言わんとしているとことを、自分の単なる思い込みに打ち消されずに消化するためには、単なる国語的な理解力だけでなく、それだけの経験や体の感覚を研ぎ澄ます力などが必要です。

人によって感じ方は様々。講師の先生の言わんとしたところを、曇りガラスを通すことなく理解し、吸収する力が必要です。そのためには、エゴを捨てること。自我を捨てること。矛盾しているようですが、経験があればあるほど難しい。日々鍛錬です。

 

3、再現する力

せっかく理解し、吸収しても、それを再現できなければ「無」と同じになってしまいます。人は忘れる生き物。できるだけ早めの再現が必要です。再現しているうちに、レッスンを受けているときには気づかなかった深い意味合いに気づけたりすることもあり、この「再現」の作業は、とても意味深いものであるといえるでしょう。

 

4、自分のものにする力

「教えていただいたもの」を実際にセルフプラクティスで行ってみると、そのすべてがしっくり来るとは限りません。中にはどうしても分からないものや、違和感のあるものもあるかもしれません。自分の中で消化できたものだけが、本当の意味で自分の力になる。その、「自分の力になったもの」を、どう「自分のもの」にするか。この作業がなければ、単なる「マネ」の域を超えません。

「最初はマネから」といわれますが、いつまでもこの段階にいては、本当の成長は望めないもの。少しでも早い段階で、他の誰のものでもない、「自分だけのもの」を確立することが肝心です。そのためには、「思考力」を養う。考えに考え抜いたものを試行錯誤して行くことで、「自分のもの」にしていける、といえるのではないでしょうか。

 

5、感じる力

「ヨガティーチャーとは感じる力にはじまり、感じる力に終わる。」といえるのではないかと思うほど、この「感じる力」なくしては語れないのではないでしょうか。日々のセルフプラクティスの中で「感じる」。レッスンを受けて「感じる」。レッスンで生徒さんから「感じる」。感じる力を研ぎ澄ました先に、更なる道が開けてくるのだと思います。

 

6、伝える力

これまでみてきた様々な「力」をすべて自分の中で融合させ、それを噛んで含めるように「分かりやすく伝える」ことは、かなり高い能力を必要とします。「本当に頭のいい人は、難しいことを簡単にポンッと伝えられる。」と言われているように、分かりやすく伝えることは、実はとても大切。

逆に、生徒さんが理解を深め、ぱっと目を輝かせてくださったときなどは、非常に充実感を覚えます。「よしっ!」と、思わずガッツポーズしてしまいたいほど。(笑)その積み重ねが、自分に自信を与えてくれます。

 

7、見る力

レッスンには様々な生徒さんがいらっしゃいます。腰の痛い方。肩こりのひどい方。側わんの方。子育て中で、肩も腰も痛いけど、日常的に「抱っこ」という負荷をかけ続けなければならない方。その方の課題は何か。左右差は。右に傾きやすいのか。膝を閉じられないのは、腿の力が弱い他には、どんな問題が隠されているの。骨盤は。膝の向きは。様々な角度から考察してゆきます。

同時に、自分の体とも向き合って検証していく。そしてアプローチして、ビフォアー、アフターの違いを確かめる。曇りなき眼で生徒さんを「見る力」。日々研鑽して、向上していくべき大切な力です。

 

8、受け入れる力

人によって体力も、骨格も、柔軟性も、そしてその意識も「全く違う」ということは、当たり前すぎて逆に意識するほどのことではないかもしれませんが、改めて日常のレッスンにおいて、その意識が十二分に活かされているのか、考えて見ることも、必要な作業ではないかとかんがえます。

生徒さんの「今」を受け入れる。その方の問題としているところは何か。妨げとなっているものは何か。どんなアプローチが最も効果的なのか。全力で取り組んでも、「これで精一杯。」ということがあります。生徒さんの「今」にフォーカスし、目標値を示し、そのためにはどんなアプローチが有効なのかご案内する。

すんなりと中に入るかどうかはその方しだい。それも含めて「受け入れる。」最高のパフォーマンスを得るためには人それぞれにあったやり方があるはず。それも含めて「受け入れる。」すべてを受け入れる力をつける事は、自身の更なる成長にも繋がることでしょう。

 

9、学ぶ力

「教えることは学ぶこと」とはよく言われるように、分かりやすく伝えるためには、「学んで吸収すること」が欠かせません。随所から学ぶ。謙虚な気持ちでいると、学べることはあらゆるところに落ちています。それを拾うか、気づくか、それは今の自分の心の持ち方しだい。

メンタルがボロボロであろうと、環境が大変なことになっていたとしても、「いつも何かが学べる」姿勢でいようとするだけで、見え方が違ってくるかもしれません。日々修行です。

 

10、メンタルをコントロールする力

何が起こっても動じないメンタルの強さ、精神力をコントロールすることも、「賢さの1つ」といえるでしょう。「己の感情を冷静に収めることができるものは、一国の城を攻め落とせるものに勝る」といわれているように、何があっても心を落ち着けて冷静に判断し、対処できる力が必要です。これもまた、一朝一夕では得られない力。日々努力して、理想に近づいてゆくしかありません。

 

11、進歩する力

レッスンを行った後の振り返りでは、様々なことを気づくことができます。私のレッスンでは、最後に皆様のご感想を伺っています。その中には、私が気づきもしなかった事柄もたくさんあり、それだけでとても勉強になります。また、帰ってからも、できるだけ早く再現して、改善点を模索します。

もっと分かりやすくするには。もっとご期待に沿えるようにするためには。もっと楽しんでいただけるには。もっと。もっと。限りはありません。気ばかり逸ってなかなか進歩できないときもたくさんあります。それでも、少しずつ「進歩しよう」という気持ちだけでも持ち続けることが必要なのだと感じます。そうしていつか、「その時」が来るために。

 

まとめ

ティーチャーにとって必要なものは他にもまだまだたくさんありますが、「かしこさ」にフォーカスしたときにあげられることをお伝えしました。これらはすべて、ごくごく「当たり前のこと」。その「当たり前のこと」を丁寧に、不断の努力で続けることで、「真のかしこさ」が身についてくるはず。「継続も立派な才能である。」といわれています。一つ一つを続けることで研ぎ澄まされ、自分の力になることでしょう。

優れたヨガの師に一歩ずつ、近づいていくために。
ありがとうございました。

 

 

 

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