思春期は嵐のような感情を自分でどうしてよいか分からずにもてあます時期。
かといって友達や先生、そしてスポンサーである父親に真っ向から挑むほどのつわものならいざ知らず、やはりサンドバッグ役を引き受けるのは母ではないでしょうか。

もちろん、お友達や先生方、父親に対しても反抗はしているのでしょうが、「対母」への威力はハンパなく凄まじい、と感じるのは私だけではないのでは、と思っています。
ちりも積もれば、ならいざ知らず、荒れ狂う精神をまともにかぶりながら日々を過ごしているのでは、たまったものではありません。

私も一番上の子どもが中学生の思春期真っ只中だったころ、真っ向から勝負して手痛い思いを繰り返していました。
そのときは全身で全力をかけた「真っ向勝負」こそがその子を導く一番正当な道だと信じていたのです。
結果は惨憺たるものでした。このことで私は学びました。

真っ向勝負はいけない。

第一に「老け込む」
シミやシワ、そして白髪の大大原因となることで、見た目年齢が一気に十歳くらい老け込んだ感じがしました。
過度のストレスは、こうした「目に見える結果」として表れます。

第二に、「時間の浪費で生産性がない」
いまさらですが、「真っ向勝負」に勝ち負けはありません。だんだんと意地の張り合いのようになっていきます。両者ともに
「私が正しい」
「自分が折れる気はサラサラない」
というムードが立ちこめてしまいます。

こうなると、もう「真っ向勝負地獄」にはまってしまいます。抜け出すのは血のにじむ思いを伴います。
「時間を無駄にする」ということは、寝る時間も遅くなるし明日にも影響が出ます。子どもにとっては、やりかけの宿題やテスト勉強などができなくなることを意味し、非常に効率が悪い。

たとえPCやスマホなどのやりすぎで言い争いになったとしても、その言い争っていた時間を費やしただけで、これが終わればまたやりだすのです。
本人が気づくか飽きるまで見守るしかありません。

第三に、ここまで「若さ」や「時間」を犠牲にしたにもかかわらず、こちらの意見や趣旨が相手に伝わることはほとんどありません。
残るものはただ、怒りや悲しみ、虚無感、そしてキッチンの片付けくらいなものではないでしょうか。

では、自分の感情をすっきりとさせ、且つ相手に伝える方法はないのでしょうか。個人によって方法はさまざまあるかと思いますが、私はメールをおすすめします。
まずは怒りを覚えたとき、悲しみに打ちひしがれそうなときなどは、その場を立ち去ります。

そして心が少し静かになるまで待ちましょう。それは人によっては数分のこともあるでしょう。数日の方もいます。1~2週間かかる方もいるでしょう。
その環境、考え方、受け取り方、個性によってまちまちです。ご自分の納得できるだけ、「その場から立ち去り続け」ます。

逃げることは卑怯でも何でもありません。自分の心を守るために必要なこと。ウサギが決してライオンのそばに行かないのと同じように。
精神的にみればあなたはウサギ。荒れ狂う感情を収められない彼らはライオンと同じです。(斉藤ひとりさんの音声参照)

逃げることは、生命が生きていくためには、必要なことなのだと、まずは受け入れてみてください。
そして心が少し落ち着いたところで、ペンを取ります。(スマホでも、ご自分にあったものをどうぞ)

 

 

 

 

子ども宛メール(手紙)の書き方

1、自分の感情を整理する。

最初は書いて書いて書きまくります。○○が嫌だ。○○してほしかった。○○で怒っている。○○が悲しい。など、思ったことを一気にノートやスマホなどに書きまくります。
このときは、自分の感情だけで構いません。すっきりするまで書きつくしましょう。このプロセスがとても大切です。

「あ、自分はこんな風に感じていたんだ。こういうことに悲しかったんだ。」と、文章を書くことにより、そしてそれを見直すことによって、客観的に見つめられるようになります。

 

2、下の句を付け足す。

一通り書き終わったら、最後に「あなたにはがっかりした。」「あなたがそんなことをする(態度をする)なんて非常に残念だ。」と、書いてみます。 これは、『素晴らしい親 魅力的な教師』( アウグスト クリ著)からの引用で、とても役に立つテクニックだと実感しています。

この一文を入れるだけで、あ~ら不思議、「子どもを心配する母からの手紙(メール)」に早代わり。といっても、このままではまだ未完成です。 この下の句にあった文章に成るように、最初から見直しをし、加筆、修正をしていきます。やっていくうちに、洗練された「大人の文章」になってゆきます。

「感情的な文章」から、「客観視された文章」になり、ぐっと文章のレベルが上がりました。それとともに、自分の感情もす~~っと軽くなっていくような気がします。

2-1、「あなた」を入れる。自分のことを「私」と表記する。

相手を一人の人間として認めている、とさりげなくアプローチします。

 

2-2、殺し文句を入れる。

「大人になるためのステップ」など、思い切り背伸びさせてあげます。

 

3、「相手に読まれるメール(手紙)」を意識する。~上の句を入れよう。~

誠心誠意書いたメール(手紙)。せっかくなら読んでもらったほうがいいですよね。では、最終的には「読まれるメール(手紙)」を目指して、更に加筆、修正をしていきましょう。

「読まれるメール」とは、「そうだよね。わかるよ。」と、文章の最初にとりあえず入れてみることです。現時点では、その後に続く文章に全く合わなくて構いません。

まず、「相手の立場を想像して、「そういえばあのことで怒ってたな。」と相手の気持ちを想像して、「○○で嫌な思いをしていたね。そうだよね、分かるよ。」と、とりあえず入れてみます。 ちなみに、その感情を全然分からなくても構いません。その子は「嫌だと思った」ということが分かった、というだけでいいのです。

これは、前述の斉藤一人さんの言葉です。日常的にこの言葉をすっと言えるようになると、人間関係がうまくいくようになるそうです。 なるほど納得、と思ってはいるものの、平常心を維持している相手に対してならいざ知らず、怒り心頭の相手に対しては、なかなかいえないこともしばしば。

そんなときは、とりあえず文章にしてしまうと、自分の中でもラクになることもあります。
この、「そうだよね、分かるよ。」を入れてみると、今までの文章を大きく変えていかないと、この上の句に合いません。そこでまた、加筆、修正です。

その結果、「そうだよね、分かるよ。」がわざとらしく見えたり、「入れないほうが自然かな~」と思ったら、この上の句は省いてしまって構いません。 大切なのは、「そうだよね、わかるよ。」の精神を相手にわかるように伝えるということです。

4、最大の難関、最初に「謝りの文」を入れて「読まれるメール(手紙)」を完成させる。

まずは、相手の気を緩め、相手の心を開くための文章が大切です。ですが、これは非常に難関。無理やり入れようものなら自分の心が許しません。それは必ず相手に伝わります。 今までのステップはすべて、この「最大の難関」を完成させるためのステップだった、といっても過言ではありません。

だからといって、「ごめんね。」「悪かった。」など、すっぱりと謝ることにはかなり抵抗があります。そこでおススメなのが、

 

「申し訳なく思っている。」

 

この微妙なさじ加減が「すっぱり謝るわけではないけれど、こちらもある程度の非は認めているんだよ。」というシグナルになります。 この句を入れるだけで、「敵からの果たし状」感が一気に払拭されることでしょう。更に、「私って、お・と・な~」と悦に入ることもでき、まさに一石二鳥。

では、例文を見てみましょう。

 

この前は洗面所でバッティングして、あなたが嫌な気持ちになったことは、申し訳なかったと思っています。
ただ、歯磨きの道具を出す間は少しの時間、待っていて欲しかった。その後、蹴ったり私の大切にしている万年筆を壊したりする必要はなかったはずです。

怒りの吐き出し方はいろいろあります。それを学べれば、大人にまた近づいた証拠です。
蹴られた時、壊された時、とても悲しかった。あなたが、こんな表現の仕方しかできず、私を怒りのはけ口としていることが。

怒りの処理の仕方は一つではありません。 今はそれを学ぶ時期なのだとおもいます。

このまま、私があなたに何の対処もしない事は、決してあなたの成長にとって良い事ではありません。
そこで、あなたと話すことはやめました。

そして、他人の大切な物を壊した行為は決して許されないため、新しい物を買ってくれるまで あなたの洗濯はしないことにしました。

本当はお弁当を作る事も拒否しようとおもいましたが、お父さんが「作ってやれ」と言って材料を買って来てくれたので、今日は作りました。
お父さんに感謝してください。 洗濯をしない事で あなたがまた荒れるようであれば お弁当はないものと思ってください。

なお このメールをあなたが読むのも読まないのも そして実行しようとしまいと あなたの自由です。 別に反省する必要もありません。

ただ 最近のあなたには がっかりさせられました。 非常に残念で仕方ありません。

ポイントは、
・謝罪
・自分の思い、ちょこっと教訓(くどくならないように注意。説教くさくならないように、さらっと。)
・大人にまた、近づいた。すでに大人の仲間入りをしている、とほのめかして虚栄心をくすぐる。
・「悲しかった」と、そのときの感情をシンプルに伝える。
・「あなたの成長にとってよいことではない」と、相手の利益をにおわせる。
・「話さないことにしました。」「洗濯しない事にしました。」など、淡々と伝える。
・「読む、読まない、実行する、しないはあなたの自由」として、成長を促す
・「非常に残念で仕方ない。」とくくって、to be continued感を出し、「これからのあなたの成長に期待する。」と暗に伝えている。
・本位ではないが、お弁当を作って妥協している。これ以上のことをすればやらない、とはっきりと伝えている
・反省するもしないもあなたの自由、と暗に伝えています。これが分かれば大人といえるでしょう。
・最大のポイントは、威張らない、なめられない、毅然とした態度で終始一貫させること。

更に、保護して、消えないようにし、読み返して自分の成長の参考にすることも大切です。日付も書かれてあるので、濃密な日記代わりにもなります。
あくまでも相手にこびるのではなく、虚栄心をくすぐることがポイント。

内容としては、
・あなたとはしばらく話をしない。
・万年筆を新しく買ってくれるまであなたの洗濯はしない。
・お弁当を作るつもりはなかったけど、お父さんがあなたを思って「作ってやれ」といったので今日は作ってあげた。この先荒れたら作らないわよ。とやんわり伝える。

はっきりいって、その内容は、自分の主張です。一番最初に自分の思いのタケをすべて表面化したものがベースになっています。
これをそのまま言葉のキャッチボールとしてお互いに怒りをぶつけていたら、結果はもうお分かりですよね。

内容は同じでも、メール(手紙)というツールを使うだけでここまで相手の心に届きやすくなる。だからといって、必ず読まれるわけではありません。 相手の心を静かに観察して、「受け入れられそう」なときを見計らいます。それこそ、何日もかかるかもしれません。このときのあなたは狩人です。

そっと物陰に身を潜め、飛びかかるチャンスをうかがいます。そのころあいを見て、

送信!

できれば夕食が終わるぎりぎりのタイミングが良いかも知れません。 夕食で腹も満たされ、一息ついてやれスマホ、というときになんかメールが。「何だ敵か。」または、「ん、何で敵が?」かもしれません。思わず開いてくれればしめたもの。

ただこの方法、頻繁に使うことはできません。あまりにも何度もだと、相手も「またか~。」と思うことでしょう。
あくまでも、「この次はないわよ」といった意思を表したいときにポンッと出すときだけに限定します。

本当に伝えたいことは、少ないほうが効果はある。

ここまで手間隙かけて、誠心誠意意思を表明しても、相手の心に届くとは限りません。そこが難しいところです。
ですが、全く無意味なわけではありません。自分の心を保つため、自分を律するため、自分の意見を穏やかにそして「きっちりと伝える」という意味においては、有効な手段といえるでしょう。

自分の意見や思い、感情は、ヒートアップしているときに解消することはできません。あらゆるテクニックを駆使して、前を向いて歩いていくしかありません。

幼稚園の時には手を離さず、小学校にいったら手を離さず、思春期になったら心を離さず。だんだん難易度が増してゆきます。

心を離さない強い意志は、己の身を切り、血を飲む覚悟が必要です。自分で納得できるメールを完成させることができたら、あなたはもう、それだけで女神様です。

誰になんと言われようと、「母親としてどうなの~?」といった否定的な意見があろうと、自分を信じるしかありません。そして子どもを信じるしかないのです。

子どもの代わりにご飯を食べてあげることはできない。子どもの代わりに学校に行ってテストを受けてあげることもできない。
子どものために何かをしてあげることは、本当の意味では、何もできない。本人が気づき、本人が前を向いて歩く意思がなければ、前に進むことは、できないのです。

愛情深い光で、包んであげましょう。
多くの悩める少年少女たちに。
それを支える、多くの女神たちに。

ありがとうございました。

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