ヨガやピラティスを行うとき、音楽をかけることによって効果が得られることがある一方、デメリットもあることを前回お伝えしました。今回は、あえて「音楽をかけない」メリットとデメリットについてお伝えします。

 

音楽をかけないメリットとデメリット

1、セルフプラクティスでのメリット

 1-1、ポーズに集中できる。

耳から入る情報が少ない分、今の自分の体に集中することができます。わずかな手の位置、関節の位置、ほんの数ミリ単位の違いにも意識を向けることができ、ポーズの質が向上してゆきます。

 

 1-2、深く内側に入り込むことができる。

「音楽があったほうが深く入りこめる」という方もいらっしゃるかとは思いますが、「ないほうが奥底を見つめられる」という方も。人それぞれですが、「ない方が深く入り込める方にとっては大きなメリットです。

 

 1-3、道具が要らない。

音楽をかけるためには、様々な道具が必要です。音楽をかけない場合それらが不要なため、これらの経費がかかりません。

 

 1-4、音楽をあつめる作業を他のことに使える。

新体操やダンスなどをされる方で、ご自分で選曲される方は、その、「曲を選択する」ということも大きな作業の一つとされているとか。膨大なあらゆる曲を聞き込み、そこに自分を表現する。

普段の練習はもとより、大会などがかかっている場合は、その作業そのものから「作品の良し悪し」に繋がるため、真剣そのもの。「曲を選択する」とは、とても大変な作業です。

この作業時間や費用、そして情熱を100%違うことに向けることができれば、その分野は大きく花開くことでしょう。解剖学でもいい。シークエンスの見直しでもいい。自分の練習でも。

「曲を選ぶのが楽しい」と思われる方は別として、もし負担に感じたり、「他のことに費やしたい」と感じている方にとっては、大きなメリットです。

 

 1-5、いつでもどこでも行える。

普段音楽をかけてセルフプラクティスをされていて、それが当たり前になっている方にとっては、「音楽がないこと」に違和感があるかもしれません。

「ないのが当たり前」の感覚の方にとっては、いつでも、どこでも、状況さえ許せば「ヨガやピラティスに集中できる体制」にあるといえます。

山登りの途中の休憩スポットでも。
海水浴の海岸でも。
公園でも。
「お手軽」に行えることも魅力の一つです。

 

2、セルフプラクティスでのデメリット

 2-1、時間を忘れることがある。

自分の内側に入り込みすぎて、時間を忘れてしまうことがあるかもしれません。音楽をかけているときは、必然的に終わりの時間の目安が分かりますが、タイマーやアラームをかけていない場合は、気がつけば時間をオーバーしてしまう可能性もあります。
これが最大にして唯一のデメリットといえるでしょう。

 

3、レッスンでのメリット

 3-1、アライメントなど、その「内容」に集中できる。

「音楽に動きを合わせる」という作業がないので、その分生徒さんのほんのちょっとした違いなどにも目を向けることができ、質の向上が望めます。私の尊敬する先生方は、9割方、レッスンでは音楽をかけていません。

なかにはかける先生もいらっしゃるのですが、「ポーズ」や「アライメント」というよりも、「瞑想」や「感情のコントロール」などに重きをおいて使っていらっしゃるか、「ハワイアン」的な、「ずっと一定」な音楽をごく小さい音量でBGMとしてかけている場合などに限定されます。

 

 3-2、機械に振り回されない。

ごくたまにですが、機械に不具合がおきることがあります。その調節のため、ほんのわずかでもレッスンに支障をきたしてしまう場合があります。

また、CDを使っていらっしゃる場合などはかばんに入れ忘れたり、間違って他のタイトルを持ってきたり、という恐れもあります。音楽をかけない場合、これらに関する作業がはじめからないので、100%シークエンスのための準備に当てられます。

 

4、レッスンでのデメリット

 4-1、時間の目安になるものが「自分」だけである。

セルフプラクティスのときと重なるのですが、音楽をかけている場合、聞いているだけで「後10分くらいだな」など、時計を見なくてもその目安になるのですが、音楽をかけていない場合、「自分の感覚」がすべてです。

つい熱が入り、うっかりと「もうこんな時間」という場合もありえます。更なる研鑽が必要です。
が。
ある有名なピラティスの指導者の海外で行われたワークショップでは、ご自分のデモンストレーションをしている時、熱が入りすぎ、40分以上も止まらなくなってしまったとか。

80歳を超えてなおしなやかな動きは圧巻で、終わった後、「じゃ、こんな感じでやってみて~」と仰ったそうです。この域まで来ると、もう「スゴイ」としかいいようがありませんが、日々のレッスンでは、ある意味時間との戦いともいえます。

 

まとめ

セルフにおいて、レッスンにおいて、「音楽をかけない」というメリットとデメリットは人によって微妙に違ってくるかも知れません。すでにご自分のスタイルを確立されている方は別として、試行錯誤されている方は、色々試してご自分のスタイルを確立してください。

更なる深遠なる世界へ旅立つために。
ありがとうございました。

 

 

 

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