茶道ではお稽古を始める前には「割り稽古」というものをします。お茶碗の扱い方、お菓子の取り方、棗(なつめ、お茶を入れる入れ物)の扱い方、茶杓や柄杓の持ち方など、細々としたことですがこれができないとお話にならない、基本中の基本を先生にきっちりと教えていただきます。その所作が一通り頭に入ってからお茶室でのお稽古に移ります。

ヨガやピラティスでも、この課程はとても大切なものだと、私は思っています。仰向けで上半身を上げるときの手の位置。立った姿勢で腕を上に上げるときの、肩の位置や肩関節の使い方。足の裏のアーチ(土踏まず)の使い方。そして力の入れ方。

とても細々としたものばかりですが、これらがきちんとできるだけで、ワークアウトの質が全く違ったものになってきます。仰向けで上半身を床から上げるとき、手を頭の後ろで組んで肘を前に押し出すようにしてしまうと、それだけで首や肩に負担をかけ、腹筋があまり使われず、腹筋の強化にはあまり繋がらなくなってしまいます。

流派にもよりますが、私のレッスンでは、指三本(人差し指、中指、薬指)を軽く後頭骨にタッチさせて、肘は真横に、胸筋を開いて鎖骨と肩甲骨で身体を平行にサンドイッチしている状態で、上半身を上げるようにご案内しています。なれない方にとって、初めのうちはこの体勢はとてもきついので、壁で練習して正しい形を覚えていただいています。

やってみると、首や肩への負担は最小限に、そしてこのポジションにかえるだけで腹筋の負荷が比べ物にならないくらい増えたことが実感できたのではないでしょうか。「流れ」でやってしまうとおろそかになりがちなこうした細々としたところが、実はとても大切で、身体に効く事なのです。

身体に余分な負担をかけず、適切な負荷をかける。細々としたことを丁寧に行うことで、効果が全く違うものになってくるのが分かるはずです。

 

参加された方のご感想です。

・仰向けから上半身を持ち上げるとき、どうしても胸ではなくて、首に力が入ってしまい、どうしてできないのか、自分でも分からないです。

・頭に手を置くだけでも、正しくやろうとすると、すごくきついです。多分、普段の肩を上げる動きとかにも繋がっているのですね。

・ジムで鍛えるのは、同じようなところばかりなので、ほとんどの筋肉を使っていなかったのだな、と。こんなところ、意識して使った事ない、というものばかりでした。

 

細々としたところに気をつけることで、日常のあらゆる動作や様々なスポーツなどにもその効果が期待できます。一流の選手は、「ミリ単位」で調節しているとか。「ミリ単位」で意識を向ける。そして動かすことであらゆるパフォーマンスが上がってくることでしょう。

神経を研ぎ澄まして身体と対話してみてください。そこからすべては始まります。

ありがとうございました。

 

 

 

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