初めてレッスンにいらした方に、「ご自分が一番『美しい』と思う姿勢で立ってみてください。」とお願いすることがあります。
その方それぞれの「美しい」と思う立ち方があり、今まで生きてきた中で培ったすべてがそこに現れています。

特に多く見られるのが、

  • 腰を反り
  • 胸を張り
  • 顎が少し上を向いた

「少しやりすぎてしまった」姿勢。

この姿勢、一見「美しく」見えるかもしれませんが、膝痛、腰痛、隠れ猫背、首・肩こり、などの原因となる要素をはらんでいます。

また、100人いれば100通りの体がある、といわれている通り、完全な「人体模型」の通りの体を持っている方は実は少ない。骨のつき方が違っていたり、骨の数や形が違っていたり、筋肉の数も違っていたり。

もともと違うように生まれもって来た上に、生活習慣や怪我・事故などにより、その差は生きている年数分開いてゆきます。

 

その「不均衡」を正すために、無意識のうちに、または意識して、均衡をとるように生活している。

特に意識の高い方は、「ムリな力を使ってでも」正そう、とする傾向があるため、他の部位に多大な負担をかけたり、知らず知らずに「間違った姿勢」や「キケンな姿勢」になったりすることも。

どこかに負担がかかっているとき、自分が思う「きれいな姿勢」はもしかしたら「危ない姿勢」になっている可能性があります。

目指したいのは、「骨や関節などに一切負担をかけず、重力に対して最大に対抗できる姿勢」

 

そのためには、体のあらゆる部位が、「重力に対して垂直」であることが望ましい。

尾てい骨から頭頂部までは、

  • 前から見たら重力に対して垂直に
  • 横から見たら、きれいなS字を書きつつ、重力に対して垂直にする

ときが、一番重力へ抵抗できる姿勢となります。

横から見たこのS字ライン、多くの方の「良い姿勢で立つイメージ」では、本来のS字ラインよりもかなり多きく湾曲していたり、
胸椎の後湾が少なくて頚椎の前腕が大きくなっていたり、という不均衡が見られることがあります。

また、

・膝の骨の形が先天的に違う。
・右ひじの骨を小さいときに骨折して、そのまま形を整えずに成長してしまった。

など、「その方独自」の「体の課題」を抱えていらっしゃる場合もあります。

このような場合、「自分の持っている不均衡を正そうとして、常にムリな力を入れ続けた」姿勢を常にとり続けていることも、良くあることです。

「不均衡」を無理やり「均衡」にもって行こうとするとき、押さえるべきポイントを抑えていないと、

・左右の筋肉の使い方の違いによって更なる不均衡が生じたり。
・生じてしまった不均衡を調節するために骨盤を回旋して新たな不均衡を引き起こしていたり。

「整えよう」とすることで、実は体のあらゆる部位に負担のかかる姿勢になってしまっていた、ということもあるため、「押さえるべきポイント」をきちんと把握することが大切です。

 

先日のマンツーマンで行ったピラティスのレッスンでは、「体に負担のかからないポイント」を押さえつつ、弱い部分の強化を行っていきました。

参加された方のご感想です。

 

私は普通の人と骨の位置とかが違ってたから、意識して無理やり普通の人と同じ形になるように生きてきたので、いろんなやり方をやっていて、もう筋ががちがちになっていました。

先日、先生にみっちりやってもらって、色々教えていただいて、「ムリに頑張って、普通の人と同じように、かつ綺麗に動く」というよりも、自然なままで、自分のもって生まれたものを受け入れて、体に負担のないように動くことが大切なんだって思いました。

今まで、素人でやってたこともあり、無理やりきゅっと綺麗にやってきたので、痛みが生じたりもする部分もあったので、「体に負担がないように、って、とても大事だと思いました。

私、55歳くらいになったらもう歩けなくなる、と言われてるので、今(体をきちんと作って)やっていったら、それが伸びるかもしれないかな、と。

筋肉をちゃんと作っておけば、伸びるって(お医者様に)言われているので。

 

この前、マンツーでピラティスやって頂いて、初めて腿の裏側が筋肉痛になりました。マンツーだったから、超やってくださって。初めて腿の裏側が筋肉痛になってびっくりしました。

今でもまだ、筋肉痛です。3日くらい続いてます。あの後、かなり辛くて、腹筋もずっと来てました。あの時すごかったです。お腹。あれでしごかれました。
私用にやってくれて、いっぱい話しながら、相談しながらやってくれて、とってもよかったです。

 


 

膝を守るためには、「太股」を鍛えることが肝心です。太股の中でも「前側」よりも「後ろ側」の筋肉を意識することが大切。
「腿の後ろ側」の筋肉を意識して、膝の負担を減らすように使ってみましょう。

 

次回は、「腿の後ろ側」の筋肉の使い方について、お伝えします。

願わくば一生、健やかに歩き続ける体を作っていくために。
お読みくださり、ありがたとうございました。